サンセバスチャン滞在記

【サンセバスチャン滞在記】

トシです。参院選や風立ちぬの公開で沸く日本とは別の時間の中で過ごしています。現在はハモニカクリームズのツアーの間をぬって、Donostia San Sebastianというバスク州の街に滞在しています。

san sebastian wikipdeia


複数の友人から滞在を勧められたこの都市は美食の街として知られています。人口はおよそ18万人。立川市、宇治市、釧路市などと同程度ですが、とても活気があります。

「ヌエバ コッシーナ」という新しい料理の潮流、その発信元がここサンセバスチャンということらしいですが、興味を引くのはレシピをオープンソース化し街全体の料理クオリティの底上げを狙っているということ。その実情を知りたくて、滞在中頻繁にバルに繰り出しては地元の料理を食べ歩いています。

ピンチョスとよばれている、小さく切ったパンの上に少量の食べ物が乗っている、それがズラリと並んでいる光景は壮観です。色彩も綺麗。価格も割と安く、1.8~4ユーロくらいで一皿が食べれるので、一人でも何種類か食べ比べたりできます。カウンターで出していない食材でも、ピンチョスサイズのものとしてオーダーもできます。またビールも小さなサイズを注文できます。

まだ日本ではこのスタイルは普及していませんが、割と日本人向きではないか、という気がしています。少量、多種、低価格(でも実際はある程度の売り上げをみこめるのではないでしょうか)、回転率。問題は廃棄と提供食品の鮮度維持でしょうか。

また新しい調理法にも興味があって、今日は比較的いい値段のする、街のレストランに繰り出しました。そこで出てきた料理には、幾つもアイデアが詰め込まれていて、とても興味深かったです。音楽と一緒で、新しいアイデアが詰め込まれて提供されるものには感動があります。グッとくるものから、不思議なもの、意表をつかれて驚くもの。そういう刺激を料理からもらえるのはなかなか楽しいです。今日食べたものの中では、トマトと人参のポタージュの上にチーズをエスプレッソのクリーム状にしてのせたものがとても美味しかった。クリーム、ソース類に関しては日々新しいものとの出会いがあります。

ここは海も近くて、バカンスにも最適です。是非気になる方は足を運んでみてください。僕はもうしばらく滞在して色々見て回ります。

2013.07.21 トシバウロン